こんばんは。
今日は自民党大阪府連の政務調査会が大阪のハートンホテルで開催されました。
テーマは、IRの大阪夢洲への誘致問題でした。
大阪市会の自民党市民クラブさんが、大阪のIRの誘致に関して、詳細な現状の課題をプレゼンされました。
IRの建設地の土壌汚染物に関しては、790億円を公金投入するということをはじめ、課題は山積しています。土壌汚染の処理は法的に事業者が行うのが普通ですが、なぜIRだけ公金投入するのか?
という基本的な疑問。
自民党が提案しているIR法だから反対できないと、国会議員の方々はおっしゃいますが、大阪市会は、法に反対しているのではなく、大阪に誘致する場合について、賛否の判断ができないくらい、情報が提供されていないことや、カジノ事業者の決定経緯が不透明であること、またIRについての前提がコロコロと変わっていることなどを指摘されました。
だから府民の意見を聞く住民投票を行うことを提案したいと。
様々な意見交換が行われました。
MICEの用地が10万㎡と言っていたのに、なぜ2万㎡なのか? それなら南港のインテックス大阪は、7.5万㎡で十分ではないのか?すでに世界では20万㎡とかの規模なのに、など。
これらの課題がクリアされないのに、賛成も反対もできないということが明確になりました。
IRありきで話が進められている感がありますが、私たち議員は、様々なリスクが解消されないままでは、市民の皆様に説明できません。無責任なことは議員としてやってはいけない。
個人的には、これが完成するとしても
10年後。IRで経済の活性化という発想はもう古いと思います。バブル時代の発想。わざわざ日本にカジノをするために年間2000万人もの海外の方々が大阪に来るという試算は、このコロナ禍をみても甘すぎると思います。すでにカジノもオンライン・カジノが主流化するようですし。
世界中のどこにもない、日本の風景、見たこともない、体験したこともない風景、例えば真西に沈む夕陽でも。そしてやっぱり日本独自の文化、歴史、そして芸術やアート、音楽などを観光資源にする方が、ずっと持続性もあると思います。
でもいずれにせよ、決めるのは大阪府民のはずです。きちんと判断材料を示していただいて、説明責任を果たしていただき、その上でみんなで判断したいものです。
認定権は、国土交通省です。